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2019年6月30日 (日)

「おとなびWEBパス」旅行 第2日目 ③ 「雪月花」編

 13:19 富山駅発。新幹線はくたか569号、E7系新幹線。 

 昼間の列車なので、比較的空いてました。自由席にも余裕で座ることが出来ました。

 13:45 糸魚川駅着。「えちごトキめき鉄道」の乗り場に移動します。出発まで12分を切っているので、駅構内や、駅舎の写真も撮らず、一目散に「雪月花」の待つホームへ向かいました。列車は既に入線していて、入り口でアテンダントさんが受付をしていました。

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 受付を済ませ1号車の自分の座席に着くと、なんか閑散としています。私以外に4人しかいません。この車両の定員は23名のはずなのに。席に着くとアテンダントさんがあいさつに来られました。なんと、この日、大口団体さんのキャンセルがあり、この車両は5名のみ(若いご夫婦と年配のお父さんと娘さん?の2組&私)だそうです。なんと、この広い車内をこんな贅沢な使い方をしても良いのでしょうか?「えちごトキめき鉄道」さん的には痛いですが、私たち乗客にとってはラッキーな出来事です。

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 この車両の先頭部にはフリースペースのハイデッキがあります。一段高くなっていて、前面(背面)展望が出来る人気席です。満席なら、必ずと言って良いほど誰かがいるのですが、今回は3組で使えるのですからこんな嬉しいことはないです。実際、私も延べ30分以上をこの席で過ごしました。

13:57 糸魚川駅発

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 列車は2号車を先頭に、「日本海ひすいしライン」を東に向かって進行します。車窓正面(進行方向左側)には、日本海が見え隠れします。天気が良ければ、佐渡や米山が日本海に浮かぶように見えるそうです。

 乗車時にはもう料理は置かれていました。発車後ウェルカムドリンクが運ばれてきました。私は、サイダーを頂きました。慌てて乗ったので、とても喉に嬉しい刺激でした。

 この「雪月花」は一番乗りたかった列車で、このブログででも紹介させていただいています。その話はこちらです。

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 列車に乗ると「雪月花へようこそ」という、カラー22頁の小冊子が置かれていました。裏表紙にはスタンプを押印できるスペースが設けられています。内容は、「発着時間のご案内」「沿線マップ」「車両の紹介」「お食事の紹介(お店、シェフ、プロデュース等)」「車内販売やオリジナルグッズの紹介」「沿線紹介(観光地、歴史、偉人、食文化)」「沿線駅でのふれあい」に亘っています。この列車に乗って移動すること自体が小旅行で、この冊子は旅行ガイドブックといったものでしょう。

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 列車は、能生駅を過ぎるとトンネルに入ります。私鉄のトンネルでは最も長い、全長11kmの「頸城トンネル」です。ここで、まず最初の降車観光があります。

 11:16 筒石駅着

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 9分停車です。ここは、トンネルの中にあるユニークな地下駅です。元々はトンネル掘削事業の斜抗を利用して建てられました。ホームから地上まで290段の階段があります。途中のスペースで車掌さんの説明を受け、中程まで登っていきます。駅舎迄行くと、発車迄戻ってこれません。

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 ホームーページの写真を載せておきます。

 14:25 筒石駅発。ここから、待望のお食事を頂きたいと思います。

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 メニューと、別売ドリンクメニュー(裏表紙)です。このメニューひとつ執っても丁寧に作られていて、高級感が感じます。

 余談ですが、「雪月花」ホームページの「よくある質問」に、(ドレスコードはありますか?)の質問に、「特にドレスコードは設けておりませんが、お着物で乗車されるご婦人や、セミフォーマルのお客様がいらっしゃいます。カジュアルすぎない服装をお願いいたします。」と書かれています。瑞風や四季島はドレスコードがあるみたいですが、この列車もラフな方は見られませんでした。

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 午後便のお食事を担当していただいているのは、江戸時代から続く地元糸魚川の老舗割烹・鶴来家。この地域で採れる旬の食材を伝統の技で折箱に詰めた、和食のフルコースで、遅めのランチ、早めのディナー、どのシーンでもはんなりとした午後の上質なひとときを演出してくれます。

 一の重は、糸魚川市の名産・紅ズワイ蟹を贅沢に使ったちらし寿しです。

 二の重は、新潟の郷土料理「のっぺ」など新潟の味が詰まってます。

 三の重は、鯛の山椒焼きや甘えびの麹風味焼など、旬の味が詰まってます。

 あと、めぎすのつみれ汁も付いていました。

 一つひとつ丁寧に作られていて、目でも舌でも楽しませて頂きました。地域性の違いなので、私には少し濃い味付けに感じましたが、これが新潟地域の味なんだなあと思い、美味しく頂きました。

 11:46 直江津駅着。まだ、食事の最中ですが「直江津駅」に着きました。ここで、11分の停車です。この駅から、進行方向を変え、「妙高はねうまライン」を南に「妙高高原駅」に向かいます。つまり、私の乗っている1号車が先頭車になり、前面展望が楽しめます。

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 明治19年8月15日難工事の末、直江津―関山間が開業し、「直江津駅」は、新潟県鉄道発祥の地とされました。2番ホームの端には「0キロポスト」のプレートも設置されています。また、この駅には全国的にも珍しくなった駅弁の立ち売りが「雪月花」の到着に合わせて復活しています。名物の駅弁「鱈めし」は、「JR東日本駅弁味の陣2012」にて、駅弁大将軍に選ばれました。今回夕食の駅弁を金沢駅で買おうと思ってましたが、せっかくなのでこの弁当を夕食にします。アテンダントさんによると、列車の食事の後この弁当も食べる強者もいるらしいです。

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 14:57 直江津駅発。列車は進行方向を替え、妙高はねうまラインに入ります。

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 本日の終着駅「上越妙高駅」を一旦通過し、次の見所「二本木駅」に向かいます。駅は、急こう配に位置し、希少なスイッチバック形式の駅として多くの鉄道ファンに愛されています。

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一旦、引き込み線の奥にある木製の「スノーシェード」に入ります。ここで方向転換です。

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 ただ、「雪月花」のスイッチバックは特殊です。通常は、運転士が前面の運転席に移動して行うのですが、「雪月花」は、専属車掌氏が運転席の窓から顔を出して、後方と信号を監視し、後退し、かつ目測で停車位置までの距離を運転士に伝えるというスタイルです。写真を見てもらえば分かるよう、列車は後退中ですが、運転士は後ろ向きで運転中です。また、演出で普通列車との同時進入をやってくれます。普通列車が「雪月花」に速度を合わせて並走してくれました。

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15:26 二本木駅着。15分間の停車時間です。さっき並走してきた列車が、スイッチバックをして、直江津方面に行く姿が、駅から見る事ができます。スイッチバックを、「車内」と「車外」から両方楽しめるのも良いですね。

15:41 二本木駅発

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 ここで、デザートが運ばれてきました。「さるなしジャムの寒天」「甘酒」「麩まんじゅう」の三点と飲み物(アイスコーヒーを選びました。)です。特に甘酒はそのままでも美味しいが、付属の生姜を入れて飲むと、さらに風味と甘みが増しより美味しく頂けました。

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 16:01 妙高高原駅着。18分の停車です。お土産買い物の時間です。近くのお土産物屋さんへ車掌さんに連れられ行きました。

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 「妙高高原駅」は「しなの鉄道 北しなの線」の終点駅でもありますので、写真の様にしなの鉄道の車両と横並びになる事もあります。

 16:19 妙高高原駅発。再度方向転嫁をして、終点「上越妙高駅」に向かいます。

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 ハイデッキで記念写真をパチリ。天気も回復してきて、時折晴れ間も見えるようになりました。

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16:47 上越妙高駅着。2時間50分の快適な鉄道旅が終わりました。今回も、とても楽しい体験でした。この列車に、こんなに空いている状態で乗れることはもう無いでしょう。本当に貴重な体験でした。最後に、「雪室コーヒーのパック」と「カステラ」をお土産として頂きました。

帰りの新幹線迄時間があるので、お土産でも買いに行きたいと思います。この後は、また次回で。

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